
海道・稚内の「北のはしベーカリー」(運営:相沢食料百貨店)のロゴが、国際的なデザイン賞である D&AD Awards 2025 にて「Wood Pencil(銅賞相当)」を受賞しました。
同ロゴは、今年春の NY ADC賞 でも銀賞(Silver Cube)を受賞しており、国際的な場で2つ目の評価となります。
D&AD Awardsとは
D&AD Awardsは、1962年にイギリス・ロンドンで創設された、広告・デザイン分野における国際的なアワードです。毎年、世界中から優れたクリエイティブ作品が集まり、厳正な審査のもとで選出されます。

中でも「Wood Pencil」は、“優れたアイデアとクラフト”に対して贈られる賞で、グランプリに次ぐ評価とされています。単なるビジュアルの美しさだけでなく、背景や文脈、表現の深さまでが問われる賞です。

ロゴについて
最北の町・稚内に位置するこのベーカリーのロゴは、「風・麦・海」といった地域の要素を一本のラインで構成し、活版印刷のような質感を意識したもの。クラフト感のある仕上がりが、審査員にも評価されたようです。

デザインを担当したのは、東京を拠点に活動するデザイナー。
「“最北端”という言葉の堅さを和らげたくて、“北のはし”という言い回しにした。親しみのある、歩いているようなマークにしたかった」と話しています。
地元密着のパン屋として
北のはしベーカリーは、地元スーパー「相沢食料百貨店」の一部門として2023年にオープン。保存料や添加物を使わない、日常的に食べられるパン作りを基本にしています。
店舗は稚内駅から徒歩5分の住宅地に位置しており、地域の人たちの暮らしの中に自然と溶け込む場所です。今回の受賞をきっかけに、より多くの人に「北のはし」の存在を知ってもらう機会が増えるかもしれません。