畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2014.8.29

ブランドのそだてかた 中川淳 西澤明洋


ディーンアンドデルーカの横川さんとドラフトの宮田さんが載っているので読んでみた本です。
上記以外にもMARKS&WEB、六花亭製菓など6つのブランドの代表がそれぞれのブランドの育て方について語っています。

ブランドのそだてかた

「ブランドのそだてかた」というタイトルだけあって内容はブランドの立ち上げに着目したというよりは、どのように今のブランドを確立したかに重点がおかれていました。

そのためか、社内でどれだけブランドに対する意識を持つかという、インナーブランディングがいかに重要かをほとんどの経営者が話しています。

ブランドのそだてかた
ブランドのデザイン

気になるのはデザインに関するところですが、まずどのブランドもデザインはほとんど社内で行っているというのが印象に残りました、スピード感はもちろん会社の方向性を理解できることを重用視しているためです。
またこれはすべての会社がそうでしたが代表者が自らアートディレクションを行い、ブランドの方向性がぶれないようにしているそうです。やはりブランドを作るには舵を取る人間のデザインリテラシーがどれだけ高いかがかなり重要なのですね。

ブランド作りのための表層的なデザインの話はほとんどなくむしろ製品作りや人材教育に関する話がメインでしたが、デザインが必要でないという話ではまったくなく、むしろどの経営者もデザインをかなり重用視しています。ただデザインの在り方が、外部のデザイナーが表面的に取り繕うようなものではありませんでした。

ブランドのそだてかた

スノーピークの場合はプロダクトからパッケージ、広告までを一気通貫で行ったり、ディーン&デルーカの場合は店舗など大規模なデザインは外注しつつもPOPなどは社内で生産する。
社内にいる人間のブランドを良くしようとする意思がデザインを作り、それが結果的にブランドアイデンティティに現れてくるということが共通する意見のようでした。

どうしても表層的な見た目の部分だけでブランディングを考えがちでしたが、製品の結果としてのデザインであり、また社員一人一人が出来上がったデザインを生かしていくことが重要で、ブランドは人間が作っていくものなのだと改めて考えさせられました。

ブランドのそだてかた 中川淳 西澤明洋


縞模様の歴史

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