2020.10.12
Rethinking Anonymous Design – 名前が消えるとき 展
デザインを始めた頃は、どこにでもありそうな椅子やテーブル、食器だけど、使いやすくて主張しすぎず生活に違和感がないデザインが最高で、そういうもの作りがしたいと思っていました。
柳宗理さんのアノニマスデザインという名前で知られる上記の様な考え方は、物にストーリーや意味を見出すことに価値がおかれる様になってくるに従い薄まってきたような気がします。
自分もどうやったら物がストーリーを語れる様になるか、作り手の考え方をストーリーとして伝えることがユーザー体験の向上や売上に直結することを実感して、物自体に語らせるのではなく物の周辺に語らせることばかりに腐心していた気がします。
アトリエムジのアノニマスデザインの展示は、自分にとっては原点回帰とも感じられる様な展覧会です。
アノニマスデザインはほとんどのデザインが本当に無名作家の手によるものだったわけではなく年月を経ることによって名前がなくなり物の良さだけが残った物が多いと思います。
永井敬二さんのコレクションから選ばれた作品群はあえて無冠で展示されています。余計な情報なしで「そのもの」向き合ってみてはいかがでしょうか。

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