畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2019.11.12

デザインの基本1  文字の大きさとバランスの関係 同じ要素でどこまで変化がつけられるか。


デザインをする人だけでなく、スライドでプレゼン資料を作る時にも必要なのが、文字とレイアウトのバランスを理解すること。フォーマットに合わせて作るだけで事足りるような気もしますが、変化やダイナミクスをつけようと思うとそれだけでは足りなかったりします。というわけで今回は文字の大きさとバンンスの関係をどうやって作るかをご紹介。

まずはこちらをご覧ください。

夏目漱石

タテヨコ比4:3の用紙に適当に収まるようにタイトルとリード文を流しました。ぱっと見で良くも悪くもない、なんというか普通のバランスです。これをフォントはまったく変えず、文字の大きさと配置だけでタイトルの「夏目漱石」をもっと目立たせてみたいと思います。

というわけで調整したのが下です。

夏目漱石

これ、タイトルの文字サイズは変えていません。リード文の文字数も一緒です。リード文の大きさを小さくするだけで余白が生まれてタイトル周りに余裕ができてタイトルが目立つようになりました。要素を目立たせようとおもうと文字を大きくすることを考えがちですが、周りの要素を小さくしたり余白を取ると文字がしっかり目立ってきます。

今度は、さらに調整して高級感を出してみたいと思います。

夏目漱石

さらに文字を小さくして今度は字間も空けました。文字と文字の間に余裕ができると雰囲気がゆったりして高級感が出てきます。同じフォントと思えないぐらい上品な雰囲気になってきていますね。

最後にインパクトを出してみたいと思います。

夏目漱石

インパクトという言葉が意味する印象もたくさんありますが直球でやってみました。文字を紙面全体に広がるほど大きくして、文字と文字の間も詰め詰めにして緊張感をだしました。高級感を出したパターンと比べるとタイトルから感じる黒の強さが、勢いや押しの強さを感じさせますね。

というわけで今回はデザインの基本、文字の大きさとバランスだけで表現のバリエーションを紹介してみました。実際にデザイン作業をする時はフォント、色、写真など他の要素を複雑に要素が絡み合い、それらのバランスを検討しながら作り上げます。

ですが、最初に文字の大きさとバランスが決まってないと色をつけていってもいつまでもデザインが完成しないラビリンスに陥りがちです。極端な事を言えば色を使わなくてもある程度のところまでデザインは完成させられます。まずは基本の考え方を頭に入れて次回の資料作りなどに取り組んで見てください。

次回はこれに色の要素を入れ変数が増えた場合についてご紹介します。

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