畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2019.9.30

利休にたずねよ 美の探求者


歴史上もっとも偉大な茶匠の一人、千利休の人間らしさを一人の女性と一つの香合を通じて描き出した小説です。

利久にたずねよ

歴史上の人物と利久とのエピソードを通じて、利休がどれほど茶の湯にこだわり、美しさを追い求めていたのかを目の前で起こっていることのように浮かび上がらせています。

たくさんあるエピソードの中で利休の茶の湯の雰囲気をよく伝えているなと感じたのが徳川家康を茶の湯に招いた「木守」という話。

秀吉から謀反の嫌疑がかけられている家康が、秀吉からの命を受けた利休から茶の湯に招かれ、毒殺されるかもしれない緊張感の中で一席を過ごします。茶を喫する前の白湯からはじまり、食事、お酒を食し緊張がほぐれていく様子は、読んでいるとお腹が空いてくるほどシズル感に溢れています。

木守というタイトルの意味は、利休が持つ赤い茶碗の銘です。秋に柿を収穫するとき来年も豊かに実るようにと願いを込めて一つだけ残す柿のことを木守と呼ぶそうですが、長次郎に焼かせたいくつかの茶碗を弟子たちに先に選ばせ最後に残った茶碗に木守と名付けて自分のものとしたというから粋です。

読み進めると茶の湯と言うのがどんな意味を持って成り立っていったのか、安土桃山時代における茶の湯が持っていた政治的な意味合いなど、多面的に楽しめる一冊です。

利休にたずねよ


縞模様の歴史

関連記事

判断のデザイン

判断のデザイン チップ・キッドTED Books

TED Booksからチップ・キッド「判断のデザイン」。

茶室とインテリア

茶室とインテリア 時代は変わる

内田繁さんのこの本を読んだのは10年以上前だったと思います。その時は友人に借りて読みましたが久しぶりに読みたくなって今度はアマゾンで注文しました。 茶室とインテリアというタイトルですが、日本人が伝統的

腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125

腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125

本作りの企画案を立てているのですがなにか参考になる本ないかなーと青山ABCをぶらぶらしながら、結局いつものようにデザインコーナーに足が向き、いつの間にか手に取ってしまった本です。

81

デザインのクリシェとアイデア スランプからの脱出

アイデアを出すのが苦手です。いろんなアイデアがポンポン出てくる人を見ると感心します。アプリなんか見ててもよく考えるなーと思うことが多いです。

カフェカレー

ボサノヴァはなぜダサいと言われる音楽になってしまったのか 魚民ジャズに見るオシャレ様式美

ボサノヴァは今の若い世代にはダサい音楽となってしまったそうです。

柳宗悦

柳 宗悦 無印良品とユニクロと用と美

ユニクロと無印良品、その他大量生産品をなんで自分が買ってしまうのかがちょっと分かりました。

やりたいことをやるビジネスモデル

やりたいことをやるビジネスモデル―PASS THE BATONの軌跡 遠山正道

やりたいことはあるけどビジネスの仕方がわからない人は読まなくても大丈夫、ビジネスをしたいけどやりたいことがわからない人に読んで欲しいという一文から始まる本書は、ビジネモデルという言葉が入る書籍タイトル

Fontplus

FONTPLUS DAYセミナー Vol.2 [筑紫書体 ~書体デザイナー藤田重信氏をお招きして〜]

日頃からお世話になりまくっているFontworksさんのフォントデザイナー藤田重信さんのセミナーがあるそうです。

田中一光 nihon buyo

2020東京オリンピックエンブレム決定

2020東京オリンピックのエンブレムが発表され、評判悪いそうですが個人的には結構好きです。

ios7

フラットデザインとスキュアモーフィズム

最近ipadアプリのUIをデザインしています。複雑なアプリではないのですがただ平面で考えるのではなく立体的に考えてデザインしなければいけないので面白いです。

書籍デザインのポスト

タイポグラフィーのポスト

お気に入りアイテムのポスト

デザイン理論のポスト