畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2019.7.1

ジョナサン・アイブを知るための5冊


Appleのデザイン最高責任者「ジョニー・アイブ」がAppleを去りました。外部からAppleに関わるらしいのですぐに影響が出るとは思いませんが、一人のシンボリックな人間が離れるということは少なからず影響があると思いますし、Appleの株価は1兆円!近く下がったとか。

そんなジョニー・アイブの人となりを知るきっかけになる本を何冊かご紹介。

スティーブ・ジョブス1.2 ウォルター・アイザクソン

スティーブ・ジョブス
ジョナサン・アイブを語る上で当然欠かせないのが、スティーブ・ジョブスですが、そのスティーブ・ジョブスの電気を読むとアイブがどのようにアップルに関わっていたのか感じ取れる本がこちらです。第25章の「ジョブスとアイブのスタジオ」で二人の関係性が語られ、次の章ではiMacの誕生について書かれています。今でも語り継がれる二人の仲の良さと成果を独り占めにしがちなジョブスとの微妙な関係も語られていて興味深い本です。

ペーパーバック版 スティーブ・ジョブズ 1

Designed by Apple in California

装丁

スモール版(10.2×12.75インチ)20,800円とラージ版(13×16.25インチ)30,800円。Apple 銀座で展示販売されましたが、現在は売り切れとなっています。

以下、Appleよりジョニーアイブのメッセージです。

純粋に、人類にとって素晴らしいものを作ろうという考えが、スティーブを突き動かした最初のきっかけでした。そのことは、今でもAppleが未来を考える際に、私たちの理想と目標であり続けています。この写真集は、私たちのチームが何年にもわたってデザインしてきた多くの製品を丁寧に集めて紹介することを意図して作られました。各製品がどのようにして、そしてなぜできたのかということをご理解いただけたら、また、デザインを学ぶ生徒さんにとっては教材としても活用いただければと願っています。

1998年のiMacから2015年のApple Pencilまでが収録されており、中面を見るととても懐かしい気分になるプロダクトが多く10代の頃アップル製品のカタログを眺めて気分を高揚させていた事を思い出します。

Designed by Apple in California

アップルの歴史書 アップル・コンフィデンシャル2.5J

アップルコンフィデンシャル

アップルという企業の歴史と文化、そしてスティーブ・ジョブスがどんな人間だったかが淡々と説明されているいわばアップルの歴史書です。iMacの登場あたりでアイブに触れられています。全体の歴史を俯瞰してみることでアイブが関わったiMac以降のAppleがどのように変化していったのかがわかります。

アップル・コンフィデンシャル2.5J(上)

アップルの物作りへの姿勢をアウトプットから考える アップルのデザイン戦略

アップルのデザイン戦略

タイトルの通りなのですが製品一つ一つを分解・解剖し、そのディテールに隠されたこだわりを分析していくことでどれだけアップルが製品を作る時にどれだけ細やかな神経を使い、毎回究極を目指しているのかがわかります。

何気ないiPhoneの曲線やボタンが実は非常に高度な技術で実現されていること、パッケージの箱の作りが普通の貼り箱とは全く違う作り方をされていること、それが新製品のリリースの度にさらに洗練され普通の人の感覚ではほとんど気がつかないレベルでアップデートされていることが解説されています。デザインへのこだわりを通してアイブの力を感じ取れます。

アップルのデザイン戦略

ジョナサン・アイブ リーアンダー・ケイニー

ジョナサン・アイブ
最後の本はやはりジョナサン・アイブの本です。デザインドリブンでどうやって会社が変わっていくのかはプロダクトデザイナーではないですが非常に興味深いし、インハウスデザイナーがどうやって会社と関わるべきなのかがジョナサン・アイブをモデルに書かれています。

ジョナサン・アイブ

実際、今のAppleにおいてデザインのディテールにどのぐらいアイブが関わっているのかは不明ですが、トップから伝わるデザイン哲学が変化していくのは、今すぐにではないかもしれませんが徐々に変化していくのだと思います。

正直モニュメンタルなプロダクトがしばらくリリースされていないように感じるAppleですが、トップが変わることで新しい力が生まれてくることに期待です。


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