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2014.7.1

草の上の朝食 ルノワール 映画と時系列


ルノワールの映画は記憶にあるかぎり初めて観ました。人に聞いた話と時代的にちょい前衛的で難解な内容を予想していたんですが、ルノワールの中でも最晩年の作品の為か単純明快な風刺喜劇で普通に楽しめました。

picnic_on_grassなかでも物語のキーとなる嵐のシーンが素晴らしくて、女性を追っかけ回す男ども、なぜか車に乗ったり降りたりと奇怪な行動を繰り返す人々の映像がジョゼフコズマによる印象派風な音楽にやけに合っててやたら長いシーンにもかかわらず飽きさせず美しかった。

ちなみにこの映画1959年に公開されたらしいですが、フェリーニだと「甘い生活 」、ゴダールが「勝手にしやがれ」とヨーロッパ映画史を語るときに真っ先にあげられるであろう二人の巨匠が立て続けに前時代との決別とも言える今観てもまったく時代を感じさせない傑作を撮った時に、こんなにある意味時代を感じさせる風刺名画を撮ってるという事が面白いです。

ちなみにこの日は立て続けにもう一本「2001年宇宙の旅」も観ました。今観ても色あせない映像と内容も難解ながら素晴らしく、さらに驚くべきはこの映画「草の上の昼食」から10年も経っていない。

草の上の昼食が近代文明への警笛を鳴らした風刺だったのもまた偶然で、面白いですが、実際製作年を意識してみていないとこの辺の時間の流れがわからないのが、今の時代無作為に観たい映画をとりだして観る事が出来ることの唯一の欠点ですね。

草の上の昼食 (デジタルリマスター版) [DVD]


縞模様の歴史

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