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2017.9.4

【ジャケ買いシリーズ】まな板文化論 前野洋一と勘亭流


私はよくジャケ買いをしてしまいます。

ジャケ買いとはよくレコードを選ぶときにジャケットだけを見て見た目に惹かれて勝ってしまうことを指していますが、レコード以外に書籍でもよくこれが起こりまして今回から書籍で思わず見た目に惹かれて買ってしまったものを不定期にてご紹介していこうかと思います。

そんなジャケ買いシリーズの第一弾がこちらです。

書籍タイトルはまな板文化論 著者は江原恵さん。
まな板文化論

表紙です。

まな板文化論

表4です。

ジャケ買いなのでジャケットのみの話だけしますが、ぱっと見で目を引くのが極度にコントラストを強められた勘亭流で書かれたタイトルです、ていうかそれしかないというか、ちなみに装幀は前野洋一さん。

勘亭流と言うと飲食店のメニューやチラシなどで使われていて、いわゆる和の雰囲気を持ったベタな書体として使われることが多いですが、ここまでハイコントラストにすると文字というよりオブジェクトのように見えます。

いわゆる一般的な書体として使われている勘亭流と比較するととてもハイコントラストなのがわかると思います。

モリサワ 勘亭流
モリサワの勘亭流で打ったタイトル

ちなみにこちらのページで紹介されている書き文字の様子を見ていただくとわかりますがどれだけ太く隙間をなくせるかが「粋」であり活気につながると考えられているそうで、書体にする過程で失われてしまった文字が持つ活気を目の当たりにすると非常にもったいない気がしますね。

歌舞伎美人

勘亭流について
勘亭流の文字が生まれたのは安永8年(1779年)の正月。 江戸中村座・九代目の座主、中村勘三郎に劇場の表看板や番付を依頼された書家・岡崎屋勘六が、歌舞伎らしい三つの願いを込めた文字を創ったのが始まり。「勘亭」とは勘六の号です。
ひとつは文字の線を太く書いて隙間を少なくし「客席に隙間がなく大入(おおいり)になるように」との願い。
ふたつ目は線を尖らせず文字に丸みを持たせ「興行の無事円満を図る」こと。
そしてハネは全て内側に収め「お客をハネ入れる」ようにと願います。
※歌舞伎公式サイト 歌舞伎美人より

普通にこれを書体にしてしまうと読みづらいことこの上ないですが、オプティカルフォントなどで文字の大きさによって見出しなどではこれぐらいハイコントラストな文字が使えるようになるともっと勘亭流を使う人が増えそうな気がします。

まな板文化論


縞模様の歴史

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