2017.8.21
展覧会のフライヤーデザイン 30種 タイポグラフィとビジュアル
展覧会のフライヤーデザインを30種集めてみました。
展覧会のフライヤーはフライヤーの中でもレベルの高いものが多く今回は特に豊作でした、展覧会の内容を生かしながらも個性を出している素晴らしいフライヤー達をご覧ください。
タイポグラフィ
作品とタイトル文字のテイストがとてもよく合っています。
タイトル文字だけでBOSTON・アメリカ感を出しています。
国宝と言うタイトルをうまく作品群とうまくコラージュして組んでます。
富嶽三十六景とHOKUSAIの文字の組み方は秀逸です。
タイトル組で楽しさをうまく出しています。
細め文字で作ったタイトルが倉庫の雰囲気を出しています。
柔らかい色で作られた世界観が子供向けイベント感を出しています。
バックに敷かれた写真と中央タイトルだけで渋谷感がありますね。
TURNの文字を3色で表現。
「ドラえもん」のタイトルってすごくよくできていることがこれを見ると改めてわかりますね。
タイトルのセリフが全体の雰囲気を牽引してますね。
絵師の名前に細かい仕事が見られます。
下部のArcimboldoが実は凝っています。
ビジュアルメイン
メインビジュアルと真ん中のベタ部分の色のバランスが良いです。
ゴッホと日本の関係性をメインビジュアルの下に敷かれた赤丸と黄色で表現。
とても強いメインビジュアルと赤のコントラストが目に焼きつきます。
作品の特徴を前面に出す引き算のフライヤー。
メインビジュアルのトーンをうまく活かすカラーバランス。
フクロウのモチーフと全体の配色、エレメントのバランスでうまく世界観を作っています。
パターンがとても力強いです。
フォーマット化されながらもメインフォトの使い方で差をうまく出しています。
写真の力強さが全てを語っています。
モノクロ写真に鮮やかな文字が良いコントラストです。
写真の色をとてもよく生かしたレイアウトです。
ビジュアルの流れと一緒に上からストンと落ちてくるレイアウトが秀逸。
わかり辛いですが右側は折られていてそこに模様が拡大してあります。
太めの線で作られたメインビジュアルが目を引きます。
いかがでしたでしょうか、フライヤーというととてつもない数が作られていますが中でも展覧会ほどクオリティが安定して高いのはないかもしれません、関わる人間のデザインやアートに対する感覚の深さがクオリティにつながっていそうですね。

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