2017.8.2
モリサワ新書体発表
日本を代表するフォントメーカーモリサワがA1ゴシックを含む17書体を今秋リリース予定です。
今回とても興味がわく思考で作られているのが『みちくさ』という書体。
これは文字の並びによって書体の形状が変化する連綿体仕様になっていて日本独自の縦組みで力を発揮します。ウェブフォントに実装できると縦組みのウェブの訴求力が増しそうです。
今は縦組みだけですが言葉によって形状が変化するフォントが進化すると今デザイナーが手作業でやっている微調整がオープンタイプ機能とAIで補完されていく時代がきて、デザイナーの仕事また新たなステージに進みそうです。
A1ゴシック
A1明朝の基本となる骨格を参照して作成された、 オールドスタイルのゴシック体ファミリーです。 線画の交差部分の墨だまり表現や、 エレメントの端々に僅かな角丸処理を加えることで、 温もりのあるデザインに仕上げています。 LからBまで4つのウエイトで展開されています。
みちくさ
連綿体サンプル
連綿体サンプル
ふところを絞った骨格と、 やわらかく現代的なエレメントから構成される明朝体風のデザイン書体です。 独創的で豊かな表情のかなは、 多種多様な連綿体や代替字形が用意されており、 OpenType機能を使用することで、 縦組みの際に文脈を考慮した連綿体などを呼び出すことができます。
対象製品
MORISAWA PASSPORT製品
MORISAWA Font Select Pack製品
クラウドフォントサービス TypeSquare
提供時期
2017年 秋
2017年新書体特設ページはこちらから
www.morisawa.co.jp/topic/upg2017/

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