畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2016.1.31

提案される消費


気分と買いたい物がアルゴリズムに乗せられる

仕事の備品として電球や照明を買ったらアマゾンからあなたにおすすめとやたら電球を勧められるようになったり、興味がないアニメのアマゾンリンクを間違えて押したら閲覧履歴からおすすめにやたらアニメのグッズが表示されるようになったりするのはアマゾンあるあるですが、たまに思わず買いたくなってしまうおすすめがある事も事実です。

amazonレコメンド

またいつのアップデートからかLINEで「ありがとう」と打つと勝手にありがとうにマッチしたラインスタンプが表示されるようになりました、最近だと「あり…」ぐらいまで打つと表示されるようになります。スタンプはテキスト文字よりはエモーショナルだと思いますが別にそんな気分でもないのに出てくるとなんとなく使いたくなってしまいます。

LINE画面

どちらもアルゴリズムを元に、一方は買い物履歴から、もう一方は打った文字からこちらが買いたい物、使いたい文字を予測してレコメンドしてきますが、アマゾンのレコメンドは予測出荷※のようなレコメンドの範疇を超えた消費のアルゴリズムを生みだしていくでしょうし、AIが進化すればラインは誰にどんなメッセージを送っていたかを分析して文章を提案してくるようになり、人は提案されたいくつかから一つを選び送るようになるのも時間の問題かもしれません。
Amazon予測出荷の特許を取得

動物と人間の違い

そんな事を考えていたら最近読んだ菅付雅信さんの「中身化する社会」の中でも同じ事に触れられていました。

2020年以降の消費者は、自ら主体的に考え、自己決定することを放棄して、こうした”レコメンド”に依存し、事業者が規定したように消費する”動物”へと急速に変貌をとげていく

進化し続けるAIに与えられた情報にイエスと言い続けるだけの人間、それを回避出来るだけの知恵が全ての人にあるのか。

同じく中身化する社会の中でヘーゲルを通したフランス人哲学者コジェーブの意見を「人間が人間的であるには、与えられた環境を否定する行動がなければならない」だと言っています。でも環境を常に否定し続けるのもしんどいし、なにより前向きな感じがしないです。

人間として生きるために

最近ライフスタイルマガジンと呼ばれる雑誌が増えてきています、食や住まい方、ファッションなど、どのジャンルと特定できるようなつくりではなく、美しい写真と余裕あるレイアウトで眺め雰囲気を味わうような雑誌です。

KINFOLK

日本だとロハスブームを受けて2003年創刊されたクウネルなどが先駆けでしたが、その後&PremiumやKINFOLKの日本版が2013年に創刊されるなど徐々に増え続け、蔦屋書店などにいくとそれだけで3つぐらいの什器を使い売り場が設けられています。

読み手は雑誌から商品の情報を得るのではなく雰囲気を味わって審美眼を養い、それを元に自分だけの何かを求めるような雑誌です。

意識して環境を否定するというより自分の欲求がどこにあるのかを考えて感じ、それに素直に従うような生き方を自然に送れるように、自分の思考を持ち続けられる生活をしていきたいですね。

KINFOLK JAPAN EDITION VOLUME ONE (ネコムック)


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