畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2013.11.25

装丁と仕事 世界一美しい本を作る男 シュタイデルとの旅


steidl作家や写真家の名前で本を選ぶ事はあっても、出版社の名前で本を選ぶ事はあまりありません。

ガラパゴス化した日本の装丁について過日書いてみましたが、そんなあらゆることを単純ストレートにこってり表現する一部の日本の装丁の進化とある意味全く逆の方向でシャネルのカール・ラガーフェルドやロバート・アダムスなどの写真家、ギュンターグラスのようなノーベル賞作家まで様々な顧客からの信頼を得て数年先までスケジュールが埋まっているという出版社がドイツのsteidl社です。

映画のほとんどはシュタイデル本人が世界中を飛び回りどのように仕事を進めているのかを追いかけた映像で構成されていて、パリ、ニューヨーク、カタールまでクライアントのところに出向いて納得がいくまで打ち合わせ、プレゼンテーションするシュタイデルの姿が1年以上に渡って記録されています。

その仕事ぶりは本造りの打ち合わせのためだけに世界中を飛び回るという特殊性はさておき、なにかとてつもない事をやっているという感じは全くしませんが、クライアントとの距離感や打ち合わせの中ですぐに浮かぶアイデアとその打ち出しの強さなど、出来そうで出来ないことを次々実現していく推進力は目を見張ります。

そして出来上がる本はアイデアを詰め込みながらも本という枠組みにしっかり収まっている、一部の日本のやたらこってりした本と比べるとその絶妙さはやはりクライアントとの信頼関係をしっかり作り落としどころをお互いわきまえているからこそなし得るのでしょう。

勉強になったなどと平易な言葉で片付けられるような内容ではありませんし、シュタイデルのように働くには大きな覚悟が必要だと思いますが、ほんのわずかでも仕事ぶりを学びたいと思いました。

How to Make a Book With Steidl [DVD] [Import]


縞模様の歴史

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