2015.12.2
神奈川県立近代美術館 鎌倉 石井尚志 坂倉準三
20世紀日本を代表する建築家、坂倉準三の建てた日本で最初の近代美術館、神奈川県立近代美術館 鎌倉館が2016年1月に閉館となります。
中庭を望む。
館内喫茶室、レトロな雰囲気。
11月28日、29日はそんな坂倉建築に石田尚志の映像インタレーション上映が行われたので見てきました。
中庭2階にプロジェクターが設置されています。
肌寒い気温の中静かにはじまったインスタレーションは中庭、池のほとり、壁面、美術館入り口などいろんな場所に投影され、歴史を感じさせる建物と映像というよりは絵画的な表現のインスタレーションがとてもよく調和していました。
廊下に映し出された映像というより光。
壁面を使った幾何学的な光。
入り口天井に映し出されたレトロフューチャーな映像。
見ている方のほとんどがそうで自分もなのですが写真をバシャバシャ撮りまくり、瞬間瞬間を切り出すのですがそれがいちいちとても綺麗で、その撮影した作品をSNSなどで投稿したり、自分のようにブログで書いたりすることまでがシームレスに作品となるのだなと作品を発表するところだけで終わらないアートに時代の流れを感じます。
神奈川県県立近代美術館は1月いっぱいの会館です、坂倉準三デザインのイスやテーブルなども展示されて建築好きにはたまらない感じになっておりますのでぜひ足を運んでみてください。
建築家 坂倉準三 モダニズムを生きる|人間、都市、空間

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