畑を耕すようにデザインの事を考えるデザイナーのためのマガジンPeeji(ペエジ)。

2015.9.13

Stan Getz |Focus 粋な勘違い


なんとなく音楽の話題はこのブログでは避けていたのですが、久々にがつんと来てしまったアルバムがありまして、とはいっても別に新しい現代のアルバムでもなく1961年のジャズです。

悪漢スタンゲッツ

粋な夜電波という菊地成孔さんのラジオ番組を愛聴しています。番組冒頭で菊池さんの前口上があり、前口上のバックで菊地さんらしい選曲のテーマ曲が流れています。シーズン毎にテーマ曲が違うのですが今シーズンのテーマ曲がスタン・ゲッツ、毎度聴く度に気に入ってしまい久しぶりにCDでも買おうかと探しました。
どうやら「Once Upon A Time」という曲らしいというところまでたどり着き念のため買う前にyoutubeで試聴しようと聴いてみるとラジオで流れているのと全然違う。むしろ良い、良すぎる、なんだこれ、スタン・ゲッツはジョビン、ジルベルトやチェット・ベイカーなどなんとなくウエストコーストジャズとかボサノヴァのクールで、まあ聴き心地が最高ながらもツボを抑えすぎるエロエロで肉食な演奏というイメージだったのであまり聴いてこなかったのですが、このアルバムでのイメージはどちらかと言えば肉食の良さはありつつも共演者の力で肉食さが良い感じ抑えられています。

stan getz focus

プロデューサーはGetz/Gilbertと同じクリードテイラー、曲は全てこのアルバムのアレンジャーで指揮者のエディザウターの書き下ろしでオーケストラとゲッツの演奏です。

stan getz focus
サックスとオーケストラとの共演というとチャーリーパーカーのjust friendsとか思い浮かびますがあんなにメローじゃないです、あんなにというと好きじゃないみたいですがかなり好きなアルバムの一つですが、ゲッツのこれは毛色が全く違います。
オーケストラだけど全体的にリズミカル、ピチカートが良い感じに多用されているのも印象的で映画音楽的メロウさに陥りがちなオーケストラとサックスの組み合わせがとても良い形で消化されています。
なんかアルバムのアートワークも洒落ていて、写真にはないですが薄いピンクが入ってるところなんてニコラコンテを感じさせます。

stan getz focus
勘違いから始まった出会いで非常にいい気分になってしまったのでおすすめします、ちなみにテーマ曲の方は未だに見つかっていないという。

Stan Getz Focus


縞模様の歴史

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